照々坊主のつぶやき
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2021年1月1日

除夜の鐘 in宝田院

年末年始恒例の除夜の鐘

除夜の鐘は12月31日の大晦日から正月1月1日にわたり、人の心にある煩悩を消滅するために鐘を突く行事です。

除夜の鐘の「108」回は、人間の煩悩の数を表しますが、

これは、人間の感覚や意識を生む6つの根元である、六根【ろっこん】(眼【げん】・耳【に】・舌【ぜつ】・鼻【び】・身【しん】・意【い】)の6つに、

好【こう】(気持ちいい)・悪【あく】(気持ち悪い)・平【へい】(どうでもいい)の3つがそれぞれあって18類(6×3)となり、

この18類にそれぞれ、浄【じょう】(きれい)・染【せん】(きたない)の2種類あって36類(18×2)、

この36類が、前世・今世・来世の3世に渡るため、

36類×3世で「108」になるとされています。

 

今年は、煩悩だけでなく、コロナも消滅するといいですね。切に願います。

コロナ禍を受けて、感染症対策に取組ながら除夜の鐘を実施しました。

コロナに加えて寒波も襲来したので、今年はお参りが少ないと思っていましたが、

結構なお参りの方々でした。

今年はひとりずつ使い捨て手袋をつけていただき、除夜の鐘を突いていただきました。

12時からは、ベラビスタ境が浜恒例のカウントダウン花火が上がりました。

除夜の鐘を中断して、参拝者と一緒に境内から観覧しました。

除夜の鐘を突きながら、打ち上げ花火を観ることができるお寺は全国的にそうないんじゃないですかね。

しあわせなことです。合掌

 

恒例のおしるこ接待は中止して、即席おしるこカップと生餅、宝田院せんべいを参拝記念として境内で配らさせていただきました。

除夜の鐘を108回突き終わると、元旦修正会です。

『正信念仏偈』をお勤めさせていただきます。

『正信偈』は親鸞聖人が『教行信証』の中で述べられていますが、

お勤めとして用いられたのが、宝田院開基明光上人です。

七〇〇年前からの伝統です。

宝田院では、かつての寺号「法伝院」の願いにたち、『正信偈』のお勤めを大切に法伝していきます。

宝田院寺族みんなでお勤めさせていただきました。

法灯継承七〇〇年法要が勤まる2021年も、どうぞよろしくお願い致します。

合掌

 

 

 

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